谷村省吾教授への感謝

谷村省吾さんからご自身の新著「幾何学から物理学へ ― 物理を圏論・微分幾何の言葉で語ろう ― 」(サイエンス社,2019年6月)を頂きました。私に届いた経緯については,Twitter   TANIMURA Shogo@tani6s  の7月8日に,7つに分割して語られています。

 私の「量の計算を見直す」が「数学セミナー」誌に連載されたのは1977年で今から42年前ですが,これについて谷村さんは「小島順先生の『量の計算を見直す』(もとは数学セミナー1977年に連載)を私が初めて読んだのは大学院生だったとき(1990年代)と思いますが、それ以来、その内容がつねに私の脳裏にありましたし、小島先生の理論を徹底する形で『幾何学から物理学へ』を書こうと私は意識していました。」と書いて下さいました。恐縮するばかりです。

 この「量の計算を見直す」はスキャンして私のこのサイトに取り込もう,と前々から思いながらも実行できずにいたのですが,谷村さんが以前からお持ちだったスキャン・データのPDFファイルを送って下さいました。大変有り難いことでした。そのおかげで,今回「量の計算を見直す」という固定ページを設けてこれをアプロードし,皆様に見て頂くことが可能な状態になりました(その作業をやってくれたのは,例によって息子の小島浩です)。 「幾何学から物理学へ」の参考文献には,他に私の「線型代数」(NHK出版,1976年)も挙げられていますが,これは絶版。 ですから,この「量の計算を見直す」やもう一つの「数セミ」の記事「特集/線型代数を考える」(1967年7月号)を見ていただく他ありません。その一部分を除いて同じ固定ページ「量の計算を見直す」にロードしました。こちらも「世にも珍しい熱い討論」とコメント付きで,「幾何学から物理学へ」の参考文献に挙げてあります。もちろん私は,これから学ぶ人には「幾何学から物理学へ」を読むことの方を勧めますが。

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